このブログを読んでいただきありがとうございます!皆さんはじめまして!ISO絶賛勉強中の三浦と申します。
記事を通して、ISOなどマネジメントシステム周りの基礎知識を皆様と一緒に学んだり、それらにまつわる情報発信を行っていければと思いますので、ときどき覗きに来てくださいね!
さて、いまだ新型感染症の脅威が尾を引いている状況ですが、Go ToキャンペーンやGo Toイートが浸透し、出かける機会も少しずつ増えてきました。お昼休みにちょっと外食…なんてこともハードルが下がってきたのではないでしょうか?
かく言う私もお酒が大好きなので、仕事帰りの一杯を解禁してしまいました笑
その際には三密や大声での会話を避けることは当然心がけていますが、店内へ入ってみると数多くのお店が感染防止対策をしっかりと講じていることがわかります。
ただ、今年の4月から施行された改正健康増進法、いわゆる屋内の原則禁煙化であったり、7月開始のビニール袋の有料化なんてものもありましたよね。感染防止対策以外にも義務化として進んでいる事柄が多くあり、飲食店でお仕事をされている方々にとって大変革の1年になっているかと思います。
そこでふと気になり「飲食店 義務化」と検索してみると、
HACCP???
この「HACCP」という略語。
「…えいちしーしーぴー?」と読んでもしっくりこなくて、何だか難しいですよね。私も初見は全く読めず、意味さえも検討が付きませんでした。
実は身近なところにも関わってくる「HACCP」。以下に簡単にまとめてみました。
HACCPって何て読むの?
そもそも「HACCP」は「Hazard Analysis and Critical Control Point(危害分析と重要管理点)」の5つの単語の頭文字からなる略語で、覚えやすい読み方がちゃんとあります。JIS(ジス)や、よく聞くものだとGAFA(ガーファ)みたいなものですね。
そうなってくるとやっぱり気になる「HACCP」の読み方。はしーぷ?はくっぷ?皆さんはどう読むと思いますか?
正解は…
ハサップ
です!!まさかのハサップ!
※厚生労働省ホームページを参照しております。ハセップやハシップと読まれることもあるようですが、ハサップが一般的のようです。
HACCP(ハサップ)を知っておくべき人とは
読み方がわかってスッキリしたところですが、一体どんな人にHACCP(ハサップ)は関わってくるのでしょうか。
結論から言うと、食品を買ったり食べたりする人全員が知っていて損はないと言えます。
特に食品を扱うお仕事をされている方は必須知識と言って差し支えないと思いますが、完全自給自足生活をしてもいない限り、この記事を読んで下さっている方全員にとって関係があると言っても過言ではありません。
そんなHACCP(ハサップ)ですが、いったいどんなものなのか見ていきましょう。
食の安全を守る、国際的に認められた管理手法
1960年代、宇宙開発が活発であったアメリカからHACCP(ハサップ)の考え方が始まったとされています。虫歯の一つも許されない宇宙という極限下では、食中毒の発生は乗員にとって死に直結する、まさに死活問題でした。
そこから食品の腐敗・汚染・異物混入などのリスクに対しての安全な食品製造の管理手法・基準として発展し、今日では世界各国で制度化が推し進められています。日本でもオリンピックの開催に合わせ、世界に後れを取らぬよう歩みを寄せています。
従来であれば、食中毒などの管理といえば製造が完了したものに対し抜き取り検査を行う方式が一般的でした。一方HACCPの考え方は、製造過程上でウイルスや菌などの異物が混入する可能性のある個所をあらかじめ洗い出し、事故を未然に防ぎつつ、万が一事故が発生した際も原因の究明を行いやすくする基準を設けるといった、説明責任を求められる現代社会に寄り添ったものになります。
詳しいその手法・内容などについては次回以降で触れていきたいと思います。
義務化ってどういうこと?
先ほど「義務化」というワードが出てきたかと思いますが、HACCPも義務化がこの日本でも政府によって決定されています。正確にいうならば、「HACCPに沿った衛生管理の制度化」が改正食品衛生法改正案によって、原則としてすべての食品等事業者を対象に2020年6月からすでに開始しております。
「え?まだ何もやってないよ!」と思った方もご安心ください。スタートはしているものの、施行から1年、つまり2021年6月までは猶予期間が設けられています。
しかし、猶予期間があるからとはいえ、残された時間はさほど多くはありません。来年の6月からは完全施行になり、未実施の業者への罰則は現在設けられてはいないものの、今後保健所の指導対象になることは必至でしょう。
実際に何を行うべきなのかについては、別記事でご紹介できればと思います。
「待てないよ!誰に相談したらいいの!?」と思った方はこちらまで!
HACCPは身近に関わってくる?
ここまで目を通して頂いた方の中には、「食品関係者の人は大変だろうけど、私には関係ないや」と感じた方もいるかと思います。
でもちょっと待ってください!食品等事業者すべてを対象に行うということは、夕食を買いに行くスーパーも、特別な日に行くあのお店も、まだ見ぬどこかの居酒屋もHACCPを導入が進められるいうことになります。
この義務化によって日本の食に対する安全水準はさらに高くなることは間違いない反面、現状罰則規定が無いのをいいことにHACCP導入をおろそかにする事業者も出てくるかも知れません。自分の命や、食事を共にするような大切な人たちを守るため、今後のお店選びの基準の一つにHACCPの導入の有無をひとつ加えてみてください。
今後もHACCPについてブログを更新していきますので、また見に来てくださいね!